ドイツと日本のデュアルライフが始まって数ヶ月過ぎました。そろそろワーホリビザの期限が近付いてきて、さてこれからどうしよう、と考えているところです。

日本では新生活のスタート時期で、ワーホリや海外への渡欧を考えている方もいらっしゃるかもしれません。何か新しいことを始める時には不安はつきものですよね。私も渡欧という新しいことに挑戦する前は不安でいっぱいでした。

私が渡独する前に日本で心配していたことは概ね以下のようなことでした。
1. 途中でお金が無くなって生活に困窮する
2. トラブルに遭遇する
3. 言葉の壁により孤独に陥る
4. とにかく生きていけない
5. 渡欧の目的を何ひとつ果たせず、無意味な時間になる

並べてみるとすごくネガティブですね。しかし渡独前はこんなことばかり考えていました。
実際はどうだったのかと言うと、1と2に関しては、幸いなことにほとんど起こりませんでした。お金に関しては、私はそんなに多くの貯金があった訳ではないのですが、ドイツにいるとお金を使いたい欲が無くなり、ライフスタイルが質素になるので、持って来た貯金を少し残しながら、アルバイトの賃金で今は何とかやれています。トラブルに関してですが、確かに荷物が届かないとか空港でスーツケースが壊れたとか、そういったトラブルはあったのですが、何とかなったり何とかならなくてもまぁいいかと思えてくるようになってしまいました。

3の言葉に関しては、正直なところドイツ語が話せないと、孤独に陥ることはあります。しかし自分と同じ思いをしている人は案外近くにいるものです。今やドイツには、世界中からいろんな人種が集まります。彼らはみんなドイツ語を勉強していますので、同じ境遇の者同士、拙いドイツ語、時には英語も使って会話できた時は、ぐっと距離が縮まります。

4に関しては、とにかく生きるだけならそんなに難しくありませんでした。生きるというのは、自分が眠る場所を見つけて、寝て起きて、何か仕事したり学んで友達と会って、自然を感じて健康に生きる…という生活です。外国人であることにより家が見つけにくいということはありますが、日本人に紹介してもらったり、何とかなりました。そして健康な生活という面では、東京であくせく暮らしていた頃より自然を感じながらのゆったりとした生活になりました。

5に関して、もちろん目的が何であるかは人それぞれなので一概には言えないでしょう。私の場合、渡欧する前は、「外国で生きていけるだけで充分」という気持ちでした。そしてとことん上手くいかない自分を想像していたので、自分への戒めとして手帳に「最大の目的は、人生の休暇だと考える」と記していました。その点では大成功です。しかし時が過ぎ、次第に欲が出て来て、「もっと活躍したい」と思ってしまって、そうなるとそんなにうまくは行かない訳です。
しかしそれは、新しい土地に対して新しい視点や希望が湧いてきたことの現れだと思いますので、それもまた良いことだと思っています。
また、ドイツでの日々は、日本で心配していたり想像していたことの斜め上を行くことも多いです。例えば、私は今ドイツ人よりも難民の友達の方が多いです。こんなことは渡欧前には想像もしませんでした。
外国人であることによって悔しい思いをすることもありますが、価値観が揺さぶられる経験は異国ならではの体験と思います。

ドイツでの暮らしがこの後どう実を結んでまたは結ばないのか、これからじっくり見て行こうという心境です。

ライター:minima@ドイツ


ワーキングホリデー費用を節約しよう 台湾でワーキングホリデー ワーキングホリデー 広告募集中 フランス専門 ワーキングホリデーのサポートならミルジョワへ