スヴァウキを出発した私はポーランドを横断するため、南西に向かいました。ここまでは、エストニア、ラトビア、リトアニアと人口密度が低いバルト三国をずっと走ってきたため、高速道路が発達していないものの、一般道しかない事に関して不便さを感じませんでした。しかし、バルト三国で最大の人口密度を誇るリトアニアのさらに2倍以上の人口密度を誇るポーランドでは、高速道路が恋しくなりました。スヴァウキからビシュクフという町までは、ほとんど高速道路と呼べるような道路がありません。しかしながら、道中も小さな町がいくつもあり、その度に減速しなければならないため、距離のわりに時間がかかります。ここらへんは、全国に高速道路網が張り巡らされたドイツなどに比べるとはるかに遅れています。

結局、この日はワルシャワまで走る予定でしたが、暗くなってきたため、オストロフ・マゾビエツカという町で宿泊する事にしました。オストロフ・マゾビエツカという町ですが、全体的にボロボロした同じような建物が続く光景が多く、同じく社会主義国だった東ドイツのホイエルスヴェルダなどと似た雰囲気がありました。

翌日はオストロフ・マゾビエツカから30分弱ほど南東に車で走った所にあるトレブリンカ強制収容所跡地に行きました。ここの収容所跡は収容所だった建物は全て撤去されていますが、ユダヤ人などが多く移送されてきた線路跡には線路を模した石が置いてあったり数々の慰霊碑があったりと、当時の状況を多少なりとも思い描くことができます。また有料にはなりますが、敷地内の小規模な博物館にはガス室のフロアタイルの一部が展示されていたりします。

ここからワルシャワまでは道が空いていれば2時間弱ですが、私の走った日は高速道路上で大きな事故があったようで、4時間ほどかかってしまいました。次回からはワルシャワをご紹介します。

ライター:白神仁士@オーストリア(ドイツのワーキングホリデービザで旅行中)


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