2016-10-15namaiこんにちは。ドイツでワーホリ中のミニマです。
さて、こちらに来てから「日本人である自分」というものを強く意識する機会が多くなりました。誰かとすごく仲良くなると、相手が何人で私は何人で…なんて一切気にならなくなりますが、最初の出会いでは、やはり私が「日本人」であるということを説明しなければならないし、逆に日本人であるということを利用して会話を始める、ということが多くあります。
そんな中で、何人かのドイツ人の、日本のイメージに触れる機会が多くありました。

ドイツ人は日本にどういうイメージを持っているのか。こちらに来たばかりの頃、仲良くなったドイツ人の友達に言われたことは、「日本と言えば、すし、漫画だよね!」でした。これは本当によく言われます。実際、日本食や漫画はとても浸透しています。
私が住むデュッセルドルフでは、毎年5、6月に「日本デー」という日本文化を紹介する大きなイベントがあるのですが、中でもコスプレ大会は欧州から日本の漫画やアニメを愛するコスプレイヤーが集まり、盛り上がりを見せています。それなので、日本の漫画やアニメが好きだという人と話すと、「ナルト知ってる?進撃の巨人知ってる?」と、私以上に知っていて驚きます。またドイツでは画像のように1941年ナチス下の検閲が厳しかった時代に発行された雑誌でも日本文化が取り上げられていて、日本の禅や伝統文化に現れる思想に興味がある人もいます。

また、時事ネタでは、「捕鯨問題」「ロシアとの北方領土問題」のことを聞かれたことがありました。この問題が、日本が抱える問題と見られているというのは、何となく意外な感じがしました。
このように日本のことに興味を持ってくれる人に出会うととても嬉しいですが、しかし、「日本」という国に関心を持っている人はそんなに多くはないかな…という印象です。バブルの頃のどこに行っても日本人がいるというような、日本が世界の中で善くも悪くも勢いがあった時代はやはり終わっているのだなぁと思い、アジアの先進国である「日本」なんて、自分の中にそんな気持ち悪いプライドがあることに気付いて嫌気がさします。

また、ドイツにいると「アジア人である自分」ということも多く感じます。
難民として北アフリカから来た何人かの友達は、中国と日本の区別がなかなか付かないようで、何度説明しても「中国では…」と言い間違えをしていました。多くの日本人にとってそうであるように、彼らにとって日本は遠い国だし、多くの国の人にとってみたら、日本も中国も韓国ももちろんそれ以外のアジアの国もまとめてアジアという認識なんだなぁと思います。おそらく逆もそうであるように。
なので、日本以外のアジアの国や東洋思想について聞かれることもしばしばです。私はこちらに来てから、アジアのことを実はあまり知らない自分に気付かされました。歴史や文化、そしてアジアの現在についてもそんなに詳しくない。隣国との距離感は、大陸続きのヨーロッパとは少し感覚が違うのかもしれません。
ドイツ人の友人に、「正直、中国や韓国のことどう思ってるの?」なんて聞かれてドキリとしたことがありました。そんなことがあり、次第にアジアについても興味を持つようになってきました。ヨーロッパにいてアジアを知る。不思議なことだなぁと思います。

ライター:ミニマ@ドイツ


ワーキングホリデー費用を節約しよう 台湾でワーキングホリデー ワーキングホリデー 広告募集中 フランス専門 ワーキングホリデーのサポートならミルジョワへ