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日本の最低賃金(時間給)をご存じでしょうか。地域によって異なりますが、2012年10月現在の金額を確認しますと最も低いのが652円。最も高いのが東京で850円。

ではオーストラリアの最低賃金はと言いますと20歳以上で15ドル96セント、日本円換算で1500円強。20歳以下の場合、年齢によって最低賃金が異なっており

16歳以下で5ドル87セント
16歳で7ドル55セント
17歳で9ドル22セント
18歳で10ドル90セント
19歳で13ドル17セント

といった状況(2012−13年現在)。つまり日本の最低賃金はオーストラリアの17歳の子供以下ということになります。雇用者はこれに加えて退職積み立て年金(スーパーアニュエーション)の負担があり、実質的には更に大きな負担が必要になります。

かつて10年ほど前には、日本からオーストラリアへのワーキングホリデーといえば100万円ほどのお金を貯めてから行くのが当然視され、現地でのアルバイト収入はあてにしない方が良いといわれていました。

当時は最低賃金も低く、為替レートの影響もあって時給は日本よりかなり低かった上、オーストラリアでの若年層の失業率の高さもあり、アルバイト探しも容易ではありませんでした。

それが今や時給は日本の2倍。失業率も下がり求人も多く、むしろ労働者不足。その解消にワーキングホリデーでの渡航者を見込んで一定期間以上の地方での労働を条件にしたセカンド・ワーキングホリデー制度を創設するなど、環境は大きく変わりました。

ここまで賃金が高いものの、その賃金を支えるために同時に物価が高く、また物価上昇率も高いという状況はデフレと賃金の減少に苦しむ日本の真逆とさえ言えますし、お金と物品・サービスに対する価値観の相違を強く感じる面でもあります。

Nacky@オーストラリア


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