オーストラリアワーホリ
ワーキングホリデービザでの渡航者がアルバイトをする理由は必ずしもお金だけが目的ではありません。

オーストラリアの場合、定められた地域で定められたカテゴリーの仕事に一定期間以上従事することにより2回目のワーキングホリデーを認める『セカンドワーキングホリデー制度』があり、このビザの取得を目的に働くケースがあるからです。

この制度は地方での労働力不足を補うために導入されたもので、農業や畜産業などが主な対象になっています。

しかし、個々の農園が労働者を探すことは容易ではなく、また特に言語にハンディキャップのある英語圏以外からのワーキングホリデーメーカーにとってもこうした地方部での仕事探しは容易ではありません。

そこでこれらを結ぶ「ブローカー」、つまりアルバイト斡旋業者、実質的な人材派遣業者が登場します。ブローカーは専業であったり、パックパッカーズと呼ばれる安価な宿泊所の兼業だったりするケースも有ります。

こうしたブローカーは派遣先の農園と契約を行い、その賃金はこのブローカーに支払われます。

ブローカーはここから一定の手数料を引いた金額を賃金として労働者に支払います。

労働者にとっては仕事探しが容易になるメリットがあり、農園にとっては収穫期など人出が必要な時期にまとまった人材を斡旋してもらえるメリットがあるため、このようなブローカーを活用することが広まりました。

ただ、こうしたお金の流れにより最終的に労働者が受け取る金額の総額がオーストラリア政府の定める最低賃金を満たさなくなるケースも多く、昨今これが社会問題化しています。

一方で、確かに最低賃金を満たさない労働条件ではあるものの、労働者の出身国でのそれと比較するとそれでも遥かに高額なため、労働者側も問題意識を持たずにこれを受け入れてしまう側面もあります。

こうして社会的にグレーな領域にありながら、地方での人手不足解消を目的に維持されてきた制度でしたが、景気後退に伴い地方での失業率が高まってきた昨今、オーストラリア人の雇用機会を奪う存在として認識され始め、その制度のあり方が大きく変わろうとしています。

Nacky@オーストラリア


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